「年齢とともに前みたいにピンと伸びない…」「ダメージが心配」――そんなとき候補に上がるのが酸性縮毛矯正。この記事では、従来法との違いをわかりやすく整理して、エイジング毛で選ぶときの指針と、家でのケアのコツまでまとめます。
結論:エイジング毛には反応がマイルドな設計(酸性〜微アルカリ域/前後処理を丁寧に)が相性◎。ただしクセの強さや履歴によっては従来法のコントロールが合う場面もあります。
まずは「望む仕上がり(手触り/真っ直ぐ感/ボリューム)」と「履歴」をメモにしてサロンへ共有しましょう。
違いをざっくり把握(基本のキ)
まずは両者のイメージをつかんでおくと、選ぶときに迷いません。難しい理屈は抜きに、特徴だけをわかりやすくまとめます。
酸性縮毛矯正のイメージ
反応がマイルドで、仕上がりの手触りやツヤを優先しやすい設計。履歴が複雑でもコントロールしやすい一方、強いクセは時間と工程を丁寧に積む必要があります。
従来法(アルカリ中心)のイメージ
反応のピークが高く、伸ばす力を出しやすい設計。短時間で真っ直ぐ感を出しやすい反面、素材ダメージや硬さが出やすい髪ではコントロールが必要です。
エイジング毛での選び方(指針)
ここからは「どっちを選ぶ?」の判断材料をわかりやすく。髪の状態と希望の仕上がりで考えます。
1)ダメージ・乾燥が強い/白髪混在が増えた
まずは酸性〜微アルカリ域を軸に、前処理・中間処理・後処理で負担を分散。仕上がりの柔らかさとツヤを取り戻しやすいです。
2)強いウネリをとにかくまっすぐにしたい
従来法寄りのコントロールで伸ばす力を確保しつつ、温度やアイロンの当て方は丁寧に。根元・中間・毛先で設計を変えると安定します。
3)ボリュームは少し残したい/自然な収まりが好き
酸性寄りで柔らかさ優先。根元はふんわり、中間〜毛先は面を整えるイメージで。家では「やさしく洗う→層づくり→熱前保護」を続けます。
施術の間隔とメンテナンス
間隔は素材と仕上がりの好みで変わりますが、目安を置いておくと迷いません。
✅ リタッチ目安は3〜4か月(根元の伸び・うねり具合で前後)
✅ 同時カラーは避け、1〜2週間あけると安定しやすい
家でできるケア(今日からの3ステップ)
道具を増やさずにできる、再現性の高いコツをわかりやすく。
やさしく洗う(落としすぎない)
指の腹で地肌をやさしく。泡で髪を包み、こすらず流します。週1〜2回は集中ケア日を。
水分→ミルク→オイルで層を作る
タオルオフ後は水分→ミルク→オイルの順。内部補修ミルク(例:リケラエマルジョン)で面を整え、オイルで逃がさないように。
熱の前にひと手間(ヒートプロテクト)
ドライ前は必ず保護を。温度は控えめ、スルーは短時間でOK。詳しくはヘアアイロンの併用ルールへ。
よくある質問
迷いやすいポイントをわかりやすくQ&Aで。
Q. エイジング毛には酸性のほうが絶対に良い?
A. 一概には言えません。柔らかさ・ツヤを優先するなら酸性寄りが相性◎。ただし強いクセでは従来法のコントロールを組み合わせる選択肢も。
Q. 仕上がりが硬く感じるときは?
A. 施術の温度や当て方の影響が出ている可能性。家では「やさしく洗う」「熱前保護」を徹底すると手触りが安定します。
まとめ
酸性と従来法は“どちらが正解”ではなく、素材と希望に合わせて選ぶもの。エイジング毛なら反応をマイルドにしながら、前後処理で負担を分散する設計が基本です。家ではやさしく洗う→層づくり→熱前保護を続け、ツヤの面を育てていきましょう。