「酸性のほうが傷まないらしい」――そう聞くと、エイジング毛には酸性一択に思えますよね。実は、目指す仕上がり・髪の履歴・うねりの強さで“最適”は変わります。この記事では、酸性縮毛矯正と従来(アルカリ)の違いをわかりやすく比較し、あなたの髪に合う選び方を一緒に見つけます。
この記事でわかること
✅ 酸性/アルカリの基本的なちがい
✅ 持ち・ダメージ・仕上がりの比較ポイント
✅ エイジング毛での向き不向きの判断軸
✅ サロンでの伝え方テンプレと、家でのケア
目次
酸性とアルカリ、そもそものちがい
酸性はマイルドにゆっくり働く設計。キューティクルの開きが穏やかで、質感がやわらかく出やすいのが魅力です。一方アルカリは反応が速く、うねりの強さに対応しやすい反面、履歴が重なった毛先には負荷が出やすいことも。どちらも薬剤×アイロン熱×技術設計の三位一体。方式だけでなく、担当者の設計力が仕上がりを左右します。
エイジング毛視点の比較(持ち/ダメージ/見た目)
持ち:うねりが中〜強めなら根元はアルカリ寄りが戻りにくい傾向。弱〜中なら酸性でも十分キープしやすい。
ダメージ:酸性は質感のやわらかさが残りやすい。アルカリは設計がハマれば面(ツヤの面)がシャープに出るが、履歴部は慎重に。
見た目:酸性=やわらか・自然、アルカリ=スリーク・シャープ。好みの“面”で選ぶのも大切。
ケース別の選び方(迷ったらここ)
✅ 軽い波状+カラー頻度高め … 酸性寄りでやわらかい面に。毛先はよりマイルドに。
✅ 根元のねじれ&広がりが強い … 根元アルカリ×毛先酸性のミックスで、伸ばし+質感を両立。
✅ ブリーチ歴あり・毛先がチリつく … 無理に“真っすぐ感”を追わず、毛先は酸性領域で保護重視。
✅ ボリュームをしっかり抑えたい … アルカリ設計でスリーク感を。毛先は温度と圧を弱く。
価格と時間の傾向(一般論)
酸性は反応が穏やかな分、施術時間がやや長めになりやすく、料金も少し高めの傾向。アルカリはやや時短になりやすい一方、履歴や熱管理の見極めが重要です。いずれもサロンの設計が最優先と考えましょう。
施術前後の注意(失敗回避のコツ)
前:直前の高温アイロン連発は避け、洗髪はやさしくにとどめる(皮膜の乗せすぎもNG)。
当日:根元は温度高め×短時間、毛先は温度低め×圧を弱くなど、部位でコントロール。
後:1週間は摩擦・高温・強い洗浄を避け、水分→ミルク→オイルの薄膜で面を守る。詳しくは“持ち”が悪い原因と改善へ。
サロンでの伝え方(コピペOK)
「うねりは根元が強め/毛先はチリつきやすいです。自然な面を優先したいけれど、根元の伸びはしっかりお願いします。
履歴はカラー◯回・前回矯正は◯月◯日。方式はお任せするので、根元と毛先で分ける設計にできますか?」
家でのケア:持ちを伸ばす3ステップ
1)やさしく洗う:指の腹でやさしく。泡で包んでこすらず流す。
2)層づくり:タオルオフ後に水分→ミルク→オイルで薄膜。面を乱さない。
3)低温1スルー:朝はブラシブローが基本。必要時のみ140〜160℃×1スルー、最後は冷風で面固定。応用はヘアアイロン併用ルールへ。
よくある質問
Q. 酸性=必ずダメージが少ない?
A. 少なく感じやすい設計ですが万能ではない。髪質・履歴・温度管理がカギ。
Q. 持ちが不安なら?
A. 根元のみアルカリ×短時間、毛先は酸性でやわらかに――などミックス設計を相談。
Q. どのくらいの間隔で通えばいい?
A. 目安は2.5〜4か月。白髪染めが絡む場合は施術を1〜2週間ずらすのが無難(同日回避)。
まとめ直前メモ
✅ 仕上がりは「自然なら酸性/シャープならアルカリ」が目安
✅ うねり強→根元アルカリ/毛先酸性のミックスも有効
✅ 持ちは根元の設計×ホームケアで決まる(層づくり&冷風)
まとめ
酸性とアルカリは優劣ではなく使い分け。エイジング毛は質感のやわらかさも大切だから、根元と毛先で役割分担する発想が近道です。“やさしく”洗う→層づくり→低温1スルーを続ければ、ツヤは裏切らない!次は縮毛矯正したのにうねる?原因と対策もどうぞ。